研修報告「依存症の背景にあるものー互いに生き続けるためにー」ダルク女性センター代表・上岡陽江さんのお話

相談することの大切さと難しさ―上岡陽江さんのお話を聞いて―
困ったことがあったら相談をしてほしいというのは、支援をする側の誰もが思うことだと思います。私自身も、普段の生活や仕事の場面で「困ったことがあったら相談してくれればいいのに…」と思うことが多々あります。しかし、被害者にとってみれば、相談することに大きな勇気が必要だということでした。だめなことをやっているから相談しにくかったり、自分を否定されるのではないか、怒られるのではないか、笑われるのではないかという気持ちからなかなか相談に踏み出せない人がいるということです。
支援は相談から始まると思いますが、まずそこに辿り着くのが難しいと言う現状。では、相談できるようになるにはどうすればいいのか。それは、信頼できる関係性を築くことから始まるということです。そのためにも「生活をする」ことが大切だということが分かりました。ダルクの利用者の中には、お茶をしたり、ご飯を食べたりといったダルクでの生活の一部が心に残っていたというお話をお聞きしました。やはり人は、安心して暮らせる生活・人間関係が基盤にあることで、より成長し、生きていくことが出来るのだと言うことを改めて感じさせられました。憩いの家でも、子どもたちと生活を共にし、同じ時間を過ごすことを何よりも大切にしています。食事中の些細な会話、何気ないやり取り、これらの日々の積み重ねが子どもたちとの関係性を築いていく。子どもたちが相談できる人の一人になることが出来たら…と思うのでした。(スタッフ・堀)