広岡知彦氏について

広岡知彦氏の児童問題への幅広い対応

広岡さんは、憩いの家の運営に尽力する一方で、児童福祉の向上に向けた取り組みを広く推進しました。憩いの家設立当初は「精神里親」や「竹の子会」の創設を支援しています。その後、家庭内不和や暴力などが原因で親と同居できない子どもが数多く養護施設に入居するようになると、虐待防止や薬物障害者の支援活動を開始しました。社会福祉法人「子供虐待防止センター」設立を主導し、センター代表を務めたのをはじめ、精神障害者の暮らしをサポートする特定非営利活動法人「世田谷ネットめぐハウス」や、薬物依存患者の中間施設「ダルク女性ハウス」の運営も支援しました。

 

広岡知彦氏の、憩いの家事業を基盤にした
児童問題への幅広い活動(年譜)

1970年4月
歩む会「精神里親事業」開始
1976年6月
歩む会「竹の子会」活動開始(施設入所児童とボランティアの交流活動)
1976年10月
東京都児童福祉審議会里親制度専門分科会委員に委嘱される。
1980年5月
東京家庭裁判所の補導委託との形で養護施設出身児童を短期入居させる。
1980年12月
家裁の補導委託指定を受ける。
1981年1月
東京都「ファミリーグループホーム」試行に呼応して「グループホーム研究会」を立ち上げる(第1回は経堂憩いの家で開催)。
1981年11月
第2回を大阪で開催。
1982年2月
小・中学生兄妹の入居を契機に、都のファミリーグループホーム事業試行に共鳴し、「第三憩いの家をファミリーグループホームに」と整備計画。
1982年8月
祖師谷憩いの家が「ファミリーホーム」に指定される。
1986年3月
東京都「自立援助ホーム制度特別委員会(’84年設置)」委員長に就任。
1986年6月
世田谷区「いじめをなくす委員会」委員に委嘱される。
1987年8月
厚生省「厚生科学研究(STAC)」研究員となる。
1991年7月
子どもの虐待防止センター代表に就任。
1993年2月
精神障害者グループホーム「めぐハウス」運営委員。
1993年5月
薬物依存患者中間施設「ダルク女性ハウス」運営委員。
1993年10月
全国自立援助ホーム連絡協議会会長。
1995年9月
高木俊秋厚生省児童家庭局長来訪。
1995年1月
逝去

広岡知彦・プロフィール

hirooka

1941年(昭和16年)生まれ。東京大学理学部卒、大学院博士課程進学。理学博士。